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ボクもこの相談所で助手を努めてもうすぐ2年になるが、先生の言葉でどれだけ傷つけられた事か……
「ここに書かれているあなたの能力ですが『全力でダッシュすると眉毛がつながる』という事でよろしいですか?」
「は…はい。それ以上でも、そ……それ以下でもありません」
そう!
ここにはこういう、他の漫画では使いようのない能力者(B級能力者)が、働き口を探しに、相談にやって来るのだ!
そして、そのアドバイザーのスペシャリストとして、このB級能力者相談所の医院長を努めているのが僕の憧れの人、柊 京子先生なのだ!
「ちなみに今は結構な怪我をしているようですが、全力で走る事は出来るんですか?」
「だ……大丈夫です……実はこの左足は、もう殆ど治っているんです」
ギブスをはめたその左足を良く見てみると、そこには友達が書いたであろうと思われる落書きで『買う時はいつも10箱分』と書かれていた。
何の事だか意味が分からなかったが、谷木田さんは持っていた松葉杖で思いっきり自分の足を叩き、ギブスを真っ二つに割った。
痩せ細って、女子高生のようにツルツルになったその左足にも、落書きで『のど飴』と書かれていた。
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