けれど奇妙は日々は、また

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しかし、ラウラは黙々と感触を確かめている。そして少ししてから「よし」と頷いていた。牡丹は歩行やシャドーを行っている。 「それではEOSによる模擬戦を開始する。なお、防御能力は装甲のみのため、基本的に生身は攻撃するな。射撃武器はペイント弾だが、当たるとそれなりに痛いぞ」 千冬さんはぱんぱんと手を叩いて仕切る。それからすぐに響いた「はじめ!」の声と同時に、三人が動いた。俺、牡丹、ラウラだ。 脚部のランドローラーを起動させ一夏に一気に詰め寄る。 「げっ燈!?」 「遅い!」 反撃のへろへろパンチを回避運動でかわし、懐に飛び込む。そして、バランスのとれていない足を払い、装備してあるサブマシンガンをセミオートで三発打ち込んで離脱。もちろん、一発も打っていないマシンガンは回収をする。 後方の方で、悲鳴が二つ聞こえた。簪とセシリアだな。残りは箒、鈴、シャル。狙いを定めるため視認すると、ラウラは鈴を狙っている。 「先輩、行きますよ」 「俺がシャルな」 「ええっ燈!?」 ランドローラーで俺たちは撹乱しながら二人で距離を積める。後ろで鈴が格闘戦を挑んでいたみたいだが、あっけなく避けられたを見て射撃で迎撃してくるが けれども、シャルとは違い射撃になれていない箒は反動制御に失敗して尻餅をついてしまった。まあ、それを牡丹が逃すわけもなく 「いただきです」 「痛っ!や、やめろ馬鹿者!いたた!いたたたたっ」 まだ残っているであるはずのマシンガンを牡丹はシャルに投げつけた。防御体制を取るシャルの前に俺は行きマシンガンをキャッチした。 「あっ、ありがと?」 「ごめんな」 俺はシャルを片手で押した。 「わ、わわっ!」 「お。耐えた」 「え、えへへ」 「でも、もう一回な」 どん!無慈悲ではあるが二回目のハンドプッシュで勢いよく背中から倒れかけるがさすがに怪我させたくないのでアクションはとらせる。そして、キャッチしたマシンガンで足元を残弾全部打ち尽くした。これで被弾扱い。 あと二人、牡丹とラウラだ。牡丹はマシンガンはないが戦闘スタイルは格闘がメイン。ラウラはシュヴァルツァ・レーゲンの大砲に目がいくが、近接戦闘は得意に見える。 さて、どうしようかな。俺は自身のマシンガンと一夏のマシンガンの二丁持っている。勝機はラウラの残弾数か 「さて、どちらからいこうか」 「なにを言っている燈、あとはお前だけだ」 ん?よく見ると、牡丹がうつ伏せに倒れている腹部がペイント弾で染まっている。 ラウラはなくなったと思われるマシンガンを捨てた。
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