けれど奇妙は日々は、また

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「お前と戦うのは久しぶりだな」 「ああ、まだ、ツンツンしていたときのラウラ以来か」 「なあっ、そんなことは.......」 「いや、いいんじゃないか?俺は、いや、俺たちは今のラウラの方がいいがな!」 俺は牽制しつつラウラとの間合いを縮める。ラウラは左腕でペイント弾を防ぎながらそれでも向かってくる。向こうも武装がないのか格闘戦を望んでいるのか 「ちっ、温存していたとは」 「まあ、シャルには一発も使うつもりなかったから。うらむんならお前の自称嫁を恨めよ。三発しか使わせてないんだからな」 残弾がなくなったマシンガンをラウラに投げつける。ラウラはそれを左腕で払いのけた。 「なっ、どこだ」 「こっちだ!」 俺は勢いよくラウラの頭上を飛び越えて背後に回った。ラウラの足を払うつもりで払ってくるが、空を切った。俺はラウラの装甲の上でバランスをとった。急にもう一機分のEOSの重さが加わったラウラはバランスを崩し倒れた。が、体制を整えるが 「チェックメイトだ」 「ふん。弾が入っていればな」 「試してみるか?」 それを嘲笑うようなラウラは 「やめておこう。実践で、ISであれば私は死んでいる。命乞いでもした方がいいか?」 「安心しろ。この国では捕虜は丁重に扱うものだしな。それにな」 俺はマシンガンを一夏に向けて三発打ち込んだ。
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