けれど奇妙は日々は、また

13/17
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/389ページ
「うげっ、なにするんだ燈!」 「ラウラの回答は正解だったぞ。そうじゃなければ、あいつらみたいになるぞ」 ラウラは全員を見渡すと笑いをこらえ始めた。どうしたのかと全員がお互いを見合わせると、顔面や運動服やら、とにかくインクまみれになっていたのだ。 「く、くそ、燈......わざと俺の顔面狙っただろう」 「狙われる方が悪い」 「はははっ」 珍しいラウラの笑い顔に、一夏たちは面を食らっていた。それは、友達とじゃれ合う、どこにでもいる少女の顔だったからだ。 ............................... 「えーと.....」 となりなから不安そうな声が聞こえるが、ここまで運んできたのは俺なんだが。 「間違いない。千冬さんがくれたマップデータはここだった」 ISの使用許可が降りたと思ったら、一夏をここまでつれていけとのご命令だった。IS学園から離れたこの場所はまさに山奥と言って差し支えない場所だった。 「倉持技研........だな」 そう。俺たちは『白式』の元々の開発元である研究所へと来ていた。 今日は平日なんだが、授業の出席免除された。この間での白式のオールメンテナンスのためだ。一夏でここまで来ればよかっただろうが、護衛のため俺が選抜された。 「のわあっ!?」 「なんだよ一夏変な声だして...........」 変な声をだして前のめりになり転びかける一夏。その場をみると、水中メガネをつけた、見るも怪しい女性が立っていた。 「んーふふ。未成年のお尻はいいねぇ」 にやり、と、とんでもないことをいう紺色のISスーツを着た女性は胸元に大きく『かがりび』とかかれている。さらにビックリすることに、水浸しだった。 いや、ISスーツにゼッケンまがいで名前とかスクール水着にしかみえないし、ってか、モリと魚って古典的だなこのひと
/389ページ

最初のコメントを投稿しよう!