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「.............」
ぎゃうっと、ブーツのベルトを締める。黒ずくめの、まるで忍者のようなボディースーツを着た千冬が顔を上げる。視線の先にはIS用物理サーベルをさらに細くした、刀と呼べるものがずらりと六本、鞘に収まった状態で立てかけられている。
それを太腿おのホルスターに通すと、異形のサムライが出来上がった。
「この髪型にするのも久しぶりだな」
そう言って髪を、紐でくくる。ポニーテールの千冬は、さらに両手にIS刀を持った。
「........行くか」
バッシュっとドアが開く。暗闇から暗闇へと\、足元の非常灯だけが千冬の姿を照らしていた。ぎらりと刃に映る千冬の顔は、微笑んでいるようにも見えた。
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