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「俺もお昼にこれ見て、なんとなく気になって調べたんだよ。
なんかいいよな。
ついつい見ちゃう。」
街には広告なんて、全部見ていられない位、言ってしまうと、嫌なくらいに溢れている。
私たちは、いかにそれが埋れてしまわないよう、人の目に、心に、頭に残し、お店で購入してもらうように繋げるか。
映像、紙、ネット、文章、ラジオといった媒体を使って、『これいいですよ、買ってください!』というのを、簡潔に、魅力を最大限に凝縮して、発信する。
それが、私たちの仕事。
マーケティング、デザイナー、クリエイティブ、メディア、プロモーション、また撮影スタッフなどなど、実に様々な人たちが携わっているというこも、この仕事を始めて知った。
その商品の消費者ターゲットはどこにあるのか。
どれ位の予算がかかっているのか。
どこの会社の誰が手掛けたものなのか。
たった15秒のCMも、雑誌に掲載されている小さな広告も、私たちにとって、それは広告という名前をした、実に奥深い、立派なアート作品になる。
千秋をハチ公口で見届けると、私と仁は東横線へと向かった。
「じゃあ2件目行きますか。」
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