4、深夜の本音トーク

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お店に向かっている途中、ちょっとずつ仁の歩くスピードが落ちていき、仁はコンビニの前で立ち止まっていた。 「行っていい?」   コンビニに入ると、仁は迷うことなく隅にあるアルコールコーナーへと向かった。 そして、迷わずさっきスクランブル交差点で見たCMのワインを手に取った。 あのCMに刺さった人が、ここにいた。 結局、コンビニでそのワインを購入し、簡単なチーズの盛り合わせと、するめなどのおつまみを購入して、仁の家で飲み直すことにした。 するめは私の好物のつまみだ。 仁の家には何度も来たことがある。 男一人暮らしにしては、いつも綺麗に片付いている。 本人曰く、週末にいるかいないか位だから、散らかることがないらしい。   普段ワインを飲まないらしく、仁はワイングラスを持っていなかった。 仕方なく、普通のグラスに注ぐと、仁はソファに腰掛け、私は床の上に座った。
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