第1章

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 わたしが伯父さまのトランクスの上に投げたとき、もう愛し合うしかないと思ったものです。ふたつの下着の重なりが見るからに淫靡で生々しく、わたしたちは思わず顔を見合わせたのでした。それがメイクラブの合図になったのです。 「由梨、お前が好きだ」  伯父さまが首すじにキスをしてきました。最初はかるく、そしてゆっくりと舌が触れてきました。最後は皮膚を溶かされるほど、濃密な接吻でした。  わたしの奥で、ふたたびジュンッと溢れるのがわかりました。伯父さまの手が腰にまわされ、すぐにわたしのヒップを撫でてくれました。そして、ヒップの内側に……。 「バスルームに」  とだけ、わたしは囁きました。もっと密着したい、もっと溶け合いたい欲望がそう言わせたのかもしれません。シャワーを浴びるという動機が、男女の越えがたい壁を一気に飛び越し、わたしと伯父さまを自由にしたかのようでした。  バスルームに入ると、わたしは伯父さまの首を抱きしめて、乳房へのキッスをもとめました。すぐに快楽のスイッチが点灯され、わたしは甘い悦楽の森をさまよったのです。  これでもう、わたしは大人の男を誘う女になったのです。自分がすっかり別の自分になったようで、誇らしさを感じました。  わたしたちはバスタブの縁に腰かけて、お互いの身体を愛し合ったのです。オッパイを揉まれながら、わたしは伯父さまのモノを握りしめていました。男の逞しさがみなぎる硬さと体温を、わたしはいとおしいと思いました。 「これを使おう」  伯父さまが壁のラックに手を伸ばして、チューブの蓋をはずしました。ジェルでした。 「ほら、由梨の乳首に塗って、ぼくの身体に感触を味合わせてくれないか」  そんなプレイがあるのを、わたしも美容院の婦人雑誌で読んだことがあります。ソープランドでは、シャボンの泡とジェルを混ぜ合わせたものを肌に塗布して、男性の身体を洗うのだとか。 「あんッ」  わたしの乳首は敏感なんです。それも、触れるか触れないかの微妙なタッチがすごく感じるんです。 「これ、舐めても平気みたいだね」  伯父さまはそう言うと、ジェルを塗りたくったわたしの乳房を舐めはじめました。 「ああん、あんッ」 「けっこう甘いよ、これ。由梨の汗とまざって、ちょうどいい味だ」
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