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別に政事に興味がなかったわけではないし、それなりに皇子としてこなしたつもりだ。
しかし母が亡くなってから、心が空っぽになったようで何も手につかなくなった。
おかげで今は放蕩皇子と呼ばれ、家臣達にも色々言われているのは知っている。
色々言われているのは、自分の性格がこうも変わってしまったせいだ。
恍燕は悩んでいた。今の不安定な気持ちのまま位を継げば家臣達にも不安をもたらすだろうし、第一やっていける自信もない。
かといってこのまま父に任せておくのも負担をかけすぎている。
父だって妃を失ったのだから気持ちは同じである。
庭に寝そべって考えるも、たどり着く所はいつも同じ。
変わり映えしない毎日が嫌になる。
悩んだ末に、恍燕は散歩をすることにした。
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