大切な記憶

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コンコンとドアをノックする音が聞こえ「失礼するよ」と担当医の男性が入ってきた。 「急に頭が痛くなったと聞いたけど、なにか思い出したのかい?」と陽希に問いかけた。 「うっ、、、そこの人が中に入ってきたと思ったら急に頭が割れるようにー」と陽希が最後までいいかけたところで、先程入ってきたと女の子が話始める。 「先生・・・彼、、陽希は私の親友でかけがえのない人なんです。そして、私は陽希が記憶を失った理由を知っています」と真剣に二人に語り始めた。 「そうなのかい?!ならなぜ記憶を?」 「すいませんが、理由は話せません。巻き込むわけにはいかないので」と腕を組ながら医師に話す。 「申し遅れました。私は水島美樹『みずしまみき』です。そして、あなたは千波陽希『せんばはるき』よ」と自己紹介を兼ね陽希のフルネームを伝える。 「千波陽希・・・水島美樹・・・うっ、、、また頭が」と陽希はまた頭痛を訴え頭を抱え始めた。
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