カリスマレイヤー 

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 しかし、公安警察に勤務してるのに、そんなに目立ちまくって、一体、何をしたいのだろうか。 (晴明さま、この女装カメラ小僧がうざいんですけど、何とかならないでしょうかね?) (ふむ、確かに、これでは使命が果たせないのう。蹴ってしまえ!) (大丈夫でしょうか? いや、仕方ないですね―――) ((東日本を救うためだ!)じゃ!)  要と晴明は同時におなじみのセリフを叫んだ。  語尾が微妙にズレてるが。    安東要は非情のローキックで、女装カメラ小僧を蹴散らして、人ごみをかき分けて前に進んだ。  だが、敵もさすが、要のパンチラ写真を撮りつつ地面に倒れていく。  かなり恥ずかしいが、何という執念、ある意味、尊敬に値する。    そんな想いはどうでもいいのだが、神沢先輩はどこなんだろう?    安東要が、一際(ひときわ)、大きい人だかりにたどり着いた時、人々の歓声が聞こえてきた。  人の波を泳ぎ切って最前列まで辿り着いた安東要の視線の先についに神沢優が姿を現した。  ちょっとしたステージが組まれた舞台の上に、深緑の自衛隊風の制服にミニスカ、渋い黒の二―ハイソックスの神沢優がいた。  なんということだ!  警察と自衛隊の違いはあるが、要とある意味、お揃いである。
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