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「かなめちん! あそこ行こう!」
背後から月読波奈が要の手を取って、引きずりながら舞台に駆け上がっていった。
どうも、神沢優と月読波奈はカリスマレイヤーユニット≪神波≫を結成してるらしく、オリジナル曲を歌うステージをコミケでやってるらしい。
「新メンバーのかなめちんです。みなさーん、よろしくね♪」
安東要は特別ゲストというか、流れで新メンバーとして紹介されてしまった。
すべては神沢優と月読波奈の陰謀!
要のコスプレの衣装が神沢優とお揃いなのは偶然ではなかったのだ。
月読波奈から衣装を調達したのが間違いだった。
もうこうなったら、歌ったり踊ったりするしかない流れである。
要の羞恥心は限界マックスであった。
安東要が東日本を救うために『カリスマレイヤー』になった日である。
本人にとっては黒歴史である。
悪夢の記念日である。
とはいえ、明日は彼にさらなる試練がやってくる。
安倍晴明だけがしずかに同情の涙を流すのだった。
(だが、要殿。結構、その衣装は似合ってると思うが)
そんな感想をもつ安倍晴明であった。
(あとがき)
流れでこんな展開になってますが、もし、この作品がドラマ化、映画化された時の仮想キャストを考えてみました。
安東要役……うどん県副知事のイケメン俳優の要潤さん。ドラマでへたれ気味の派遣社員を好演してたし、イメージぴったり。
月読波奈役……蒼井優。まあ、ブスっぽい厚底メガネをつければ大丈夫。性格もエキセントリックな感じでいい。
安倍晴明……渋い声の方ならいい。若い頃でなくて、晩年なので年配の方でもいい。
という感じでお願いしたい。
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最近の女装男子のレベルは洒落になりません。
まあ、ちょっと微妙な感じもありますが。
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