冥途カフェ

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 それと、マッサージコーナーという謎の興味深い別室のサービスもあるようで、筋肉痛の安東要としては試してみたかったが、さすがにふたりの手前、我慢せざる負えなかったのが残念であった。今度、来る機会があったら行ってみたいな。たぶん、二度とないけどね。 「安東君、話は大体、分かったけど、なるほどね、そういうことか」  今までの経緯をあらかた説明したのだが、何かひとりで納得してる様子の神沢優であった。  ダークレッドのサイバーグラスのせいで表情は全く読めない。 「あの、神沢先輩はどう思われますか?」  神沢優は実はラノベサークルの先輩に当たり、確か二歳ほど年上の26歳ぐらいだったと思う。  年齢非公開らしくて、確かめたことはない。  ただ、安倍清明と同じ2月21日生まれらしい。 「何が? 安倍清明が見えてるとか、そいいうこと?」 「え? 見えてるんですか?」 「それは見えてるわよ。このサイバーグラスかけると見えるのよ」 「えーーーーーっ! 僕にも下さい」 「残念、今はスペアがないのよ。秘密基地に帰らないと。波奈ちゃんは持ってない?」  秘密基地というのも気になるが。 「えーーーーーっ! 波奈ちゃんも見えてたの?」
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