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(名誉の戦死って、どういうことなんですか?)
安東要は晴明に向けて心話で再び尋ねた。
(東日本大震災を起こした本当の敵である≪異世界侵攻軍≫との戦いで、おねしの親父さん、安東龍一郎は戦死したのだ)
(≪異世界侵攻軍≫? それは一体、何なんですか?)
(安東君、それは私たち秘密結社≪天鴉≫のメンバーが何千年、いや、何万年にも渡って戦ってきた相手よ。その名の通り、異世界からの侵略者よ)
神沢優は晴明の声も要の心話も聞こえるらしくて、心話に混じって疑問に答えてくれた。
(そう、おねしは親父さんが亡くなってから、その地盤を引き継いで政治家の道を歩みはじめた。だが、この事実は伏せられた。それが親父さんの遺言だったからだ)
(どうして、そんな重要なことを隠したんですか?)
(親心というやつだろう。その戦いにお前を巻き込みたくなかったんだろうと思う)
(でも、もう、今は巻き込まれていますよ)
(そうじゃな。それはお前が真実に気づいて、それを願ったからじゃ。すでに不退転の覚悟ができている。そんなに恥ずかしい二ーハイソックスをはいた男の娘になってもお前の心は揺らぐことはなくたったということじゃ)
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