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(≪妄想式超光速7Dプリンター≫は空中に存在する元素を超光速で物質に転換できる超兵器だが、弱点がないわけではない。やはり、使う者の妄想力に比例するものだからじゃ。まだ、即席の集団であるし、訓練はシュミレーションゲームでしかできていないし、元々、妄想力が弱い者もいる)
(でも、善戦してくれてます。僕たちもそのお蔭で命拾いしましたし)
(いや、油断はできない。≪ドローン爆弾≫は様子見にすぎない。そろそろ本隊が出てくる頃合いじゃ)
晴明の予言通りに、その時、異変が起こる。
地鳴りがしたかと思うと、アキバのアスファルトの地面が崩落し始めた。
≪安東要親衛隊≫もろとも、要たちも落とし穴に落ちるように地下へと引きずり込まれた。
「かなめちん、大丈夫ですか? 怪我はないですか?」
神沢優が安東要の側まできて、身体を支えた。
「すこし足をくじいたかもしれない。だけど、これぐらいは大丈夫だよ」
月読波奈も要の怪我した足を気づかって、ポシェットから救急セットを取り出した。
「かなめちんの足に赤ちん塗ってあげるね。でも、ここって、もしかして地下迷宮かしら?」
どうやら、地下の暗闇の中に迷宮のように入り組んだ通路が広がっているようであった。
周りの≪安東要親衛隊≫も何とか体勢を立て直して仲間の無事を確かめている。
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