メイドロイドの誘惑

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「≪メイドロイド 夜巫女(やみこ)≫ではないな! 正体を現せ!」  アーチェリーオタクが先制の矢を放つ。  それに合わせて、迷彩服のサバゲーオタク部隊10人が妄想で創った短機関銃(サブマシンガン)を硝煙弾雨とばかりに一斉掃射した。  アーチェリーはともかく、見通しが悪く、近接戦闘が多い地下迷宮では短機関銃(サブマシンガン)の方が取り回しが容易で実践的な武器のチョイスだった。さすがというべきか。  だが、硝煙が晴れると、当然のように≪メイドロイド≫は無傷で姿を現した。  どうやら、両手のダイコンで全部叩き落とされたらしく、弾丸が地面に散らばっていた。  「うへへへ、パンツは白ですぜ、旦那」  そのやりとりの間に、ドローンオタクは赤外線スコープを装備したカメラ付きドローンを超低空飛行させてローアングル撮影するという離れ業で、相手の戦力?(パンツ)を丸裸にしていた。  少し間違えば犯罪者だし、何の効果を狙ってるのかと思ったら、エロゲーオタク界隈の士気がマックスに上がっていた。いや、それも無駄でしかないような気がするが。    突然、≪メイドロイド≫が光速で突進してきた。  日本刀オタクと、ソードオタクと、青竜刀オタクが突撃を剣、刀で抑え、その隙に緊縛オタクが≪メイドロイド≫を捕縛して、SMオタクが鞭で叩いていた。意味がない。
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