異界迷宮

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(文字数稼ぐために、もったいぶった言い方でここから話を徐々に膨らまそうとしてない?) (いやいや、僕がそんな読者にすぐ見抜かれるような小細工やるわけないじゃないですか。ははは) (では、単刀直入に言いますと、将棋に例えますが、かなめちんと神沢さん、波奈ちゃんは王と飛車と角で、この戦いは僕たちオタクたちの力で入玉(にゅうぎょく)、つまり、清明さまが予言した最終決戦の場まで、できれば3月10日ぐらいにまでに無事送り届けることが、勝利条件になるわけです) (将棋に例える必要なくない?) (―――参った、パスです。それでですね。僕たちオタクは僕も含め、最終的にはおそらく生き残ることができないと思うんです。ですが、戦争が如何に効率的に兵士を殺すか?というゲームだとしたら、オタクの妄想力を最大限に生かす、なるべく長く持たせる必要がでてきます。そこで僕の登場という訳です) (833文字まで稼げたな。それはともかく、メガネ殿、なかなか見所があるの)  安倍晴明も少し感心していた。 (それでおぬしの策を聴かせてもらえないかの) (それ、僕も聴きたいな)  安東要は存在感をアピールした。 (私も聴きたいな)  いるのかいないのか分からなくなっていた神沢優もちょっとアピールしてきた。
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