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仲間の声が、遥かなところへ遠ざかる。 次の視界に広がっていたのは、真夏の青空。 横切るように、飛行機雲が伸びている。 「……またか」 もう見慣れてしまった夢から覚めて、少年は大きくあくびする。 「まだ、一週間も経ってないのにな……」 あの日の約束が、いつだって鮮明に蘇る。 ただ待っていることしか、彼にはできない。
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