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宝物が山と積まれている場所に到着した珊瑚は、盛り上がった胸筋の上にそっと手を乗せ、温かな鼓動の高まりを噛みしめながらほほえんだ。
「俺はこれから栴檀と、共に生きるんだ」
甘やかなものを含んだ微笑を浮かべて、珊瑚は心に灯った気持ちのように、きらきらしい宝物を腕一杯に持ち上げた。
栴檀の魔羅法師が、身の丈の揶揄ではない、立派に育った己の魔羅を存分にたぎらせ駆使して、珊瑚を喜悦にむせび泣かせるのは、まだ少し先の話――。
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