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麻里絵
プライドが高くて思い込みの激しいお嬢様・篠田麻里絵は、幼少期から佐伯に思いを寄せていたが、そのプライドが邪魔をして素直に思いを伝えられずにいた。やがて大学生になった佐伯を追いかけて上京した麻里絵は、今度こそ佐伯に対して素直になろうとするが、またしてもプライドが邪魔をして素直になれない。高飛車な麻里絵だったが、一途に佐伯を思い続ける気持ちでは誰にも負けず、そんな麻里絵の思いに佐伯は涙を溢しそうになった。
数日後、麻里絵は風邪気味の佐伯に筑前煮を作ってあげた。
「なんか?しょっぱいね?」
「ゴメン、あんまり料理作らないんだ」
「やってトライに出たら?」
「なーにそれ?」
「土曜だか日曜にやってんじゃん?料理が下手な人が出るコーナー、君なら優勝出来るかも」
麻里絵は殺意を抱いた。
「青酸カリってどーやって手に入れるか知ってる?」
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