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 だからこそ。  この死神は――決して負けない。  内に抱える深い闇とともに――翳ることのない、光がある。  吹き抜けた風の跡に残るものがなくても。  その風が、遠いところで、木々を揺らすように。  この先も―― 「仕事行くか?」 「行きますよ」  ずっと。
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