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 死してなお、存在するこの世とのつながりが、楔となるのは身をもって把握済みだ。 「けど、この先なんて、どう転ぶか全く分からん、としか言えないんだよな」 「それも、後輩指導、ですか?」 「……いきなりぶん投げてくるとか。閻魔の奴、人が悪ぃだろ?」  笑いながら出てくるあまりにも自然な悪口に、やはりナオはひやりとしてしまった。
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