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男はゆっくりと桜井の狭道を突き進む。熱核はさらに大きさを増して、その質量に息が詰まる。
「キツイか桜井。ゆっくり息を吐け。…そう、うまいぞ」
佐藤は桜井の呼吸に合わせながら腰を進め、彼の最奥にたどり着いた。
レイプまがいのことをしておきながら、桜井の身体への負担を最小限にとどめている。どうせなら好きに犯せばいいのに、佐藤のこういう半端に優しいところが憎たらしい。
だけど、今更抱くのをやめてほしくない。
頭ではわかっている。この手は綾樹ではないのだと。それなのに。
佐藤から強制的に与えられるものに抗えない。
「熱いな、おまえの中……」
「うる、さい……」
「奥がいじらしく震えてるぜ? 相変わらず男を上手に煽る身体だな。……最高だ、桜井。おまえの孔は」
佐藤の低い声が、蠱惑的な熱となり、桜井の耳から入り込んで全身を駆け巡る。
最奥を叩くように佐藤の切っ先が動く。だが、いきなりその動きは大きくなり、桜井を容赦なく打擲しはじめた。
「あうっ!」
吐息が絡み、汗が飛ぶ。密着する肌と肌は爛れきった性の快楽に色づいていた。
佐藤の手がまた桜井自身にのび、彼は桜井を貫きながら、蜜に濡れた茎を扱きだす。ちゅっちゅっと濡れた音だけがやけに大きい。それは自分の茎をしとどに濡らすこぼれた蜜の音。
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