ステタモノ

新米弁護士・相田育子

　弱者救済の使命に燃える新米弁護士・相田育子。育子は初めての担当裁判で、殺人の嫌疑をかけられ自白を強要されたという青年の弁護を担当していたが、敗訴。上司・宇津木英介からは担当を外れるように促されるも、諦めきれない育子は控訴に奔走する。そこへ宇津木の秘書である岡崎一美が育子に声をかけ、「力になるかもしれない」と、連戦連勝だというある弁護士を紹介される。

しかし育子がそこで出会ったのは、自己中心的で人格破綻者の弁護士、如月邦男であった。如月はかつては宇津木法律事務所に在籍していたが、ある切実な出来事により宇津木と袂を分かち独立。持ち前の腕前を発揮し、裁判では無敗記録を続けている敏腕弁護士だったのだ。現在は、大手企業からの高額な顧問弁護料と投資の成功でリッチな暮らしを手に入れ、つまらない依頼は法外な弁護料をふっかけて追い返すという悠々自適な生活を送っていた。

　あまりにもかみ合わない性格に育子は激怒するも、母親に説得され辞めるのをやめる。
　如月とタッグを組みながら持ち前の敏腕ぶりを発揮。目撃証言をひっくり返し一気に形勢を逆転。見事控訴審にま持ち込む。

　クソッ!見事控訴審にま持ち込む。に、なってしまった!達哉は原稿を捨てた。

　渋谷センター街で相田育子って女子高生が何者かにナイフで刺し殺された。