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「オレはさ、好きだよ、おまえのこと。本当に大事に思ってる。
さっきみたいにイラっとして余計な事言ったりしちゃう時もあるけどさ、だからってもう離れたらいいっていう風には思えない。」
「そんなに伝わってないの?
試してみなきゃ分かんなくなるほど不安にさせてるのは俺なんだろうけどさ…でも試すなよ。信じてよ、俺はおまえがどんだけダメな奴だったとしても見捨てたりしないし、それを迷惑に思ったりしないよ。
もし仮にそういうことがあったとしたらさ、誤魔化さずにちゃんと言うよ。
おれが選んだおまえのこともっと信じてよ!
それでもまだ別れたいって言う?」
そらされない目を見ていたら何も言えなくて、途中から涙が止まらない。
「それはおれが拭ってもいいやつ?」
そう言いながら指の腹で拭ってくれるけど、涙腺が決壊したみたいに涙が止まらない。
祐也の胸に抱きつくと優しく抱きしめ返してくれる。
「ごめんなさい。」
そこでやっと絞り出すみたいに言えた。
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