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この時を待っていた。過去の情欲に囚われたまま、渇望と罪悪感の中で溺れ苦しんできたのだ。
なんともいえぬ感慨深さのあとに、憤然としたものが猛炎となって押し寄せる。ひりついた感情を振り払おうと、誠二郎はいっこうに衰えぬ自身をそこに突き立てた。
「あぁっ、ごめんなさい、ごめんなさい……」
女が唐突にそう口にした。
なにを思って、誰に対して発した言葉なのか、考える気も起きなかった。不安定な女の戯言になど耳を傾ける余裕はない。
「俺が欲しいのか」
念を押すように同じ問いを投げながら女の腰を引き寄せ、秘壺の口に先端をわずかに押し込む。完全に淫唇を割らないよう腰をやわく前後させれば、女は尻を震わせて狂ったように叫んだ。
「欲しいっ、欲しいの! せぇじろおぉっ!」
そのとき、男の中にある加虐欲が頂点に達した。
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