第一章 顔筋柳骨

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 柔らかな茂みの奥からは、すでに股布を冷たく湿らせるほどの量が溢れ出ていた。 「君こそいつからこんなに濡らしていたの」 「え……」 「なんだ、無自覚か。いやらしい」 「やっ、やだ……」  品のある淑やかな顔を真っ赤に染め、潤んだ瞳で訴えてくる。ひかえめに乱れた呼吸の中で彼女は「電気を消して」と呟いた。  いつもなら言うとおりにしてやるところだが、今は恥じらうその姿が腹立たしく思える。ショーツを太ももまでずらし、拒もうとする声を無視して秘裂のぬめりに指を滑らせた。  短く嬌声をあげた潤が首元に顔をうずめてくる。閉じようとするその脚の間に膝をねじ込み強引にひらかせながら、熟した蕾をとらえた指を小刻みに震わせる。 「あっ、誠二郎さ……んっ」  しばらくして、潤はあっけなく達した。  腕の中で震える細い肩を掴んで引き剥がし、まだ整わない呼吸を繰り返しながら怯えた目をよこす彼女を仰向けにさせた。掛け布団を剥ぐと、腹から太ももまでが露わになった中途半端な格好が姿を現した。
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