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「あ、誠二郎さ……っ」
「もう挿れるよ」
「待っ……ん、んんっ」
潤がシーツを握りしめてまぶたを強く結び、性急な挿入の衝撃に耐える。
蜜でぬめる内壁を押し広げていく。まともにするのは三ヵ月ぶりだというのに、その狭い壁は誠二郎をすんなりと受け入れた。あたたかな柔襞に包まれる久々の感覚に危うく呑み込まれそうになり、深い息を吐き出して気を静める。
「潤。今日は一日なにをしていたの」
吸いついてくる熱い沼の奥へゆったりと自身を送りながら、無感情な声で問う。
「書道教室に行っていたんだよね」
ふたたび入り口まで引き戻す。
「んっ、んっ……」
潤がその小さな顎を縦に数回振った。
「中がほぐれているような気がするんだけど」
また奥に突き刺すと、くちゅ、と蜜音が聞こえた。粘膜を抉るように腰を回せば、潤はその細い身体をよじって喘ぐ。
「あっ、んんっ」
彼女は大きく反らした首に深く筋が浮き出るほど力を入れて、今度は頭を何度も左右に振った。
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