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「それは凄いな。オートとマニュアル両方なのか?」
「残念な事に自分のキャラクター以外はオートにしか出来ないんだと。それでもパーティプレイだぜ。楽しみだよな?」
「確かに楽しみだ。けど確かお前のキャラクターレベルって8のままなんじゃね?このイベント、キャラクターレベルが11からじゃないと参加出来ないみたいだぞ?」
「そうなんだよ、だから金曜日迄に11レベルにしなきゃいけなくてさ。しばらくはマニュアルでダンジョン攻略だよ。罠めんどい」
「僕が知っている罠が少ないダンジョンなら教えられるぞ?」
「マジか!?後でダンジョン名教えてくれ。お気に入りに追加しとくわ」
予鈴が鳴ったので話は此処まで。そう言えば僕のダンジョンが11階層になってるし、せっかくのイベントがレベル不足で参加できない人が出るのは可哀想だ。各階層毎に決められている最低限の罠とモンスターだけを配置する様に変更してお手軽レベルアップダンジョンにしてみるか。
学校帰りに自分のダンジョンを紹介する。予想してたが、お気に入りに登録して無かったよコイツ。
「さて、全階層カスタムし直しだ。1階層~5階層は罠を設置しなくていいから、モンスターのバリエーションは5種類で足りるな。1階層はスライム、2階層はゴブリン、3階層はウルフ、4階層はオーク、5階層はリザードマン」
各階層に同一種で固めて攻略し易くした。そして迷路様なダンジョンで正解ルートの途中にあえて宝箱を配置。同じ様に各階層に配置すれば、宝箱が有る道は最短ルートだと気付くだろう。
「今度は6階層~10階層だ。罠は必要最低限で間違った道に配置すれば・・・」
今度は罠が有る道が不正解ルートだと気付いて貰えるはずだ。宝箱の配置はランダムにしておく。
モンスターは6階層からは最低2種類必要になるので、6階層がラージスライムとゴブリンソルジャー、7階層がワイルドウルフとビックオーク、8階層がリザードウォーリアーとオーガ、9階層がトロールとゴーレム、10階層がジャイアントとミノタウロス。ボスは別枠なのでワイバーンにしておく。
「対空手段が無い人でも攻略可能にする為のギミックを少々・・・」
これで僕の接待ダンジョンが完成する。但し、接待するのは10階層迄で、11階層は面白い仕掛けを施した。11階層に到着してすぐの場所に帰還ゲートを設置。即離脱が可能になっている。
「帰らないなら、この先は自己責任でってね」
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