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月の記憶が遠くなる
随分離れた月との距離
馬鹿みたいな引力作用
大分薄れた月気取り
コーヒー飲んで思い出す
今日も空っぽの自分がいた
ずっと空っぽの自分がいた
取り繕うのをやめたから
ほんとのほんとに空っぽだ
あの日の自分はあの日のままで
今日も奥底で生きている
あいつが呼吸を止めないせいで
まだ届かない気分になる
いっそ息を止めたなら
そうして死ぬのは今の自分
きっとあいつの計画通り
今日も死にたいあの日の自分
だけど生きたい今日の自分
どうにか足掻いて繋いでいるよ
明日も笑えないかもしれない
それでもいいやと思えたら
ようやく笑えた気がしたよ
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