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「私立杏女子高等学校から来ました、蘭真紅です。歳は18歳。趣味は歴史を学ぶことです。よろしくお願いします。」
1週間後、様々な研修を終えた私は、製造1課に配属された。
朝礼で、製造1課の人達の前で自己紹介をしていると、一際目を引く女性がいた。黒髪だがその毛先だけ碧く、背はそれほど高くないが、人と違ったオーラを放っていた。この課で女性は私と彼女だけのようだが、どうもそれが理由ではないような気がして仕方がなかった。
(…不思議。あの人、凄く気になる…。)
朝礼が終わると、課長に製造1課の工場を案内してもらった。1課はとにかくテリトリーが広いぶん、扱っている製品の種類が多ければ働いている人数も多い。覚えることはたくさんあるようだ。
課長に連れられながら辺りを見ていると、一台の機械の上に人影があった。
(っ!!…なんであんなところに人がいるの?)
「課長、あの人は機械の上に登って何をしているんですか?」
「あぁ、あの機械は今故障していて技術課の人が治しているんだよ。」
(なんだぁ…。ビックリしたぁ…。)
機械一台直すにも、機械によじ登らなければならないこともあるらしい…。
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