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この頃から、私の中で一君を見る目や、思う心が変わって来た。
以前もそれとなく感じていた気持ち。
同い年の異性の男の子に対して抱いた感情。
寂しさや悲しさ、辛い環境がそう思わせたのかもしれない。
だけど、嬉しくて、温かくて、一君の世界はとても居心地が良かった。
いつまで続くか分からない、居心地の良い一君の世界の私。
でも、その私は嘘で塗り重ねた私。
学校に行って勉強したり、友達とお話したり、部活で汗を流す私。
それは、私が嘘で造った一君の世界にだけ存在する私。
いつかは本当の事を言わないといけない、一君を騙して酷い事をしてるのはちゃんと分かってる。
最後には全部話すから、
だからお願い。
今だけは、この暖かい場所にいさせて。
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