2人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めると、私は暗い部屋の1室に居た。
最初に目に入ったのは、見覚えのない天井。私はベットで仰向けになって天井を見つめていた。
天井を見つめながら、幾つかの疑問が浮かんだ。
ここはどこなの?
家にあるのは布団だけでベットは無い。
1つ目の疑問は、自分がいる場所がどこなのかという事。
でも、その疑問は直ぐに解消された。
薬品と消毒液による特有の臭い。子供のころから何度も桜のお見舞いで行った場所。
病院。
臭いから、自分は病院に居るんだと分かった。
どうして私はここに?
2つ目の疑問は、どうして自分は病院に居るのだろうかという事。
その事を知ろうと記憶を辿ったのだけれど、思い出せたのは一君と一緒に神社で遊んで、駅の近くまで見送ったとこまで、当時の私はどんなに頑張っても、それ以降の記憶は思い出せなかった。
3つ目の疑問は、いつから自分は病院にいるのだろうかという事。
記憶がはっきりしない事から、その疑問は解けなかったけど、自分の体が思う様に動かせない事から、かなり長い時間、病院のベットで寝ていたんじゃないかと思った。
以前より細くなった手と足、上手く力が入らない。
最初のコメントを投稿しよう!