マクドナルドとケンタッキー

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マクドナルドとケンタッキー

俺の名はM.K。 マクドナルドシンシナティ・加瀬って名前だ。  え?オレもマクドナルドシンシナティ・加瀬だって!  冗談だろ。  そんな変わった名前の奴、マジでいるのかよ。  その名づけ親呼んで来い!そいつの尻に月見ハンバーガーぶっ込んでやるから。  って、軽いジョークネ。    この世の中で、一番バカバカしいのは、自分の名前で苦労する事だよな。  マクドナルドシンシナティって、…ファーストフード店とアメリカの片田舎の地名をくっ付けただけじゃないか。    そんな名前、この物語の俺ぐらいにしてほしいよね。    時折、思うんだよ。  物語の登場人物の名前。  ヒョッとして読者の中には同姓同名がいるンじゃないかってネ。   まあ、いたらいたでしょうがないかァ。  例えば、俺が山田太郎としたら、全国に何人同姓同名がいる?    俺も山田太郎だって?  ごめんね、君がありふれた人間じゃないことは十分に分かっている。  まあ、勘弁してよ。  これから書くことは、同姓同名のあんたのことを書こうとしてるんじゃない。  第一、俺、あんたのことは知らないし、だから書きようもないからサ。  これは俺のこと。  と、言ったって物語の中の俺だからね。     
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