目が覚めるとそこには……

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「────って,そんな綺麗事で終わらせてたまるかぁあああああああ!!!!!」 「うるさいですよ真岡先生!!! 図書室出禁にしますよ!?!?」 「ひぃいいい!? す,すみません!!」 ────六芒星高校 第1棟3階奥にある図書室. 「まったく……では,私は職員室に戻りますから.山田さん,後は頼みますね?」 「わ,わかりました!」 「真岡先生も油売ってないで早く戻ってきてくださいね?」 「わっかりましたー!」 「元気のいい返事をしながら床で寝転ばないでください!!」 「カーペット床さいこ?」 「はぁ…….」 図書室管理兼3年国語科教師の淀橋先生は, 今日も頭を抱えながら,図書室をあとにして行った. 現在は放課後の午後4時. 外のグラウンド側からは, 運動部の部活練習中の声が聞こえていた. 図書委員でもない, いつもただ,本を読みに来ているだけの俺, 山田 太一は, いつの間にか,淀橋先生から,図書室の戸締りを任されるようになっていた. 基本的に,この学校の図書室に人が溢れることはまず無く, 大体は俺とこの…… 「ああ……みおたん可愛い……はすはす……」 ……床で寝そべりながら,黒髪のリ○ちゃん人形に頬擦りしつつ恍惚な笑みを浮かべているド変態の2年社会科教師真岡先生の2人になる.
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