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俺はイスに座り直すと,購買部で買っていたペットボトルのお茶を飲んだ.
「……ふう.変に気をてらわず,ありがちなモノの方がいいと思いますよ?」
「そうは言ってもな……山田のその感じなら大体の人が思い付くだろ? もう書いてる人がいるかもしれない.」
「まあ……いるでしょうね?」
「だからなあ!! 俺は!!」
「!?」
「 びっくりするような展開がいい!!!!」
「びっくりするような……ですか? というか,いつまで床に寝そべってるんですか……」
「……河○隆一のモノマネ.」
「それ,コ○ッケさんだけの特権みたいなものですよ? 先生の場合ただの変質者……」
「そんなこと言ったってしょうがないじゃないかー」
「唐突なえなりか○き!?」
「この床が気持ちいいんだよ!!!」
「知らないですけど!? よくわからない理由でキレないでくれますか!?」
半ば強制的に先生をイスに座らせ,
台を挟んで対面の席に自分も座った.
「みおたん?,今日はこのあと新しいミニスカ作って上げるねぇ?」
「……うわぁ.」
リ○ちゃん人形に頬すり続けながらそう呟いた先生に,俺はもうドン引きするしかなかった.
「早く決めましょうよ,先生家に帰って書くんでしょう? そのテーマについて.」
「まあそうなんだけどな? こう,いまいちピンと来ないというか……『ドラゴン○ールが7個置かれていた』とかもあまりね……」
「なんですかその最初っからクライマックス感……というか,ドラゴン○ールの価値が……!」
「いいんだよ,どうせ俺が願う願いなんて,『ドラ○エVのパ○スを不死身で最強にしてください』とかだから」
「えらいピンポイントですね!? しかもゲームの中の話!!」
「ゲ○をオレは一生恨む……」
「リ○ちゃん人形に頬擦りしながらキメ顔で言われても……説得力無さすぎて……」
「…………(きり)」
「ご丁寧にリ○ちゃん人形を台に置いてからやり直しても意味は無いですよ.」
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