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「なーに,恋愛ドラマみたいにかっこよく決めようとしてるんですかっ!」
「あだっ!? ちょっ……い,いいとこだったのに酷くない!?」
あまりに変な方向に話が進みそうだったので,
先生の頭に軽くチョップして妄想から帰還させた.
ここは,六芒星高校第1棟3階奥にある図書室.
そして,夏休みも近づいた7月のある日の放課後.
いつもの如くこの図書室には,
俺 山田 太一と,教師の真岡先生の2人だけだった.
「半泣きでやってきたと思ったら……」
「山田ぁ!! 今からオレがいい感じに読者へ説明しようとしていたのに酷いぞ!!」
「なんでカップルの別れみたいな展開にしてるんですか!! 貴方が勝手に,冷蔵庫にしまってあった妹さんのプリンを食べた挙句,そのかわりにと同じ場所に18禁ゲームのヒロインのエロフィギュア置いていたから妹さんが激怒して親戚の家に家出したんじゃないですか!!!!」
「怒りながらの説明ありがとう!!!!」
「めんどくさ!!」
「ええ!?」
「……はあ,何やってるんですかもう.いい歳して,本人の了解も無く勝手に食べるとか……」
「だって……オレもプリン好きだし……」
「自分で買って食べましょうよ!! プリン買えないくらい貧乏じゃないでしょう!?」
「あのプリンが食べてくださいって……」
「言うわけないでしょう!? どんな耳してるんですか!? 薬物乱用したんですか!? 精神疲労ですか!? 取り憑かれました!?」
「怒りながら心配するって……山田もなかなかツンデレ────」
無言で最新版の広○苑を持ち,角を先生の頭部へ狙い定めながら一気に振り上げた.
「ひいい!? 死ぬから!! 早まるな!! 」
「第2第3の先生もしっかり駆逐しますね.」
「オレそんな,どこぞのボスみたいなセリフ吐かないよ!? というか今この状況的に余裕無いし!!」
「俺が初めて手にしたのは,変態教師の冷たくなったボディ……」
「ヴェルタ○スオリジナルのCMみたいなことを言うんじゃない!! というか,初めて手にしたものが死体とかどんなサイコ展開!?」
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