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はっけよーい、のこった!!
視界が沈み、砂地が見え、そしてまんまるお餅のような二つの拳が見え・・・
どっ!!
まるで壁。肉の壁が突っ込んできた!!
「どおわっ!?」「ぬんっ!」
私の口から飛び出る二つの声。揺らぐ視界。平手?手のひらが迫り、それをかわして私?の極太の手のひらがおデブを突く。
遠くの彼方にあるような鈍い感覚が肩にのしかかる。
「おおおおっ!!」「汗臭いっ!!」
再び同時に飛び出る言葉。頬にかかるおデブの吐息。(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ気持ち悪いっ!!
彼岸の彼方の感覚で自分の身体の全身に力が入っているのがわかる。
先程見合っていたおデブと抱き合っているのだ。
混乱する思考。
いったいなんで、どうして私が。
私?
がくん!
急に落ちる視界。隅にテーピングでぐるぐる巻きにされた私?の右膝。
ずざざざざざっ!!
身体が後ろに下がっていく。押し込まれている。
「いったい!なんなのよぉっ!!」
ズキィッ!!
右膝の痛みも所詮は遠く離れた所の感覚。無視して踏ん張り直す。わけがわかんないけどこのままおデブに押し倒されてたまるかっ!!
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