離さない

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楓を持ち上げ 刺したまま態勢を変え 四つ這いにさせる。 頭をシーツに押し付け 尻を突き出させると その卑猥な姿に 俺のものはさらに膨張する。 腰を持って 奥へ奥へと突き上げると 楓は仰け反り シーツをぎゅっと握りしめた。 その背中に身体をくっつけ 乳首を摘み ぐにぐにと捻りながら 奥へまた突き上げる。 「あっ・あっ・・いや・・あっ・・」 中はどんどん狭まっていき ぬめぬめと俺のものに纏わりつく。 擦るように 動かすと そのたび 楓の尻は揺れ もっともっとと求めている。 「う・・。」 思わず呻きがこぼれ落ちる。 さざっと快楽が身体中を駆け上り もうこれ以上 我慢出来ない。 その時 楓が首を振る。 腕を伸ばし 俺の首に巻きつけて 「高嶺さん。。」と俺を呼ぶ。 そのまま 正面に身体をひねらせ ぎゅっとしがみついてきた。 その様が 俺を極限まで煽り 限界を迎える。 「楓。。」 楓の背中に手を回し身体を抱え上げ 名前を呼びながら 激しく打ちつけた。 肌と肌がぶつかる音が響き渡り 俺は熱湯のように感じる 己を一気に楓の中へ放出する。 楓はぎゅーっと俺を締め付け 全身を痙攣させ ビクンビクンと身を跳ねらせた。 全てを出し切り はぁはぁ。と 息をつくと そのまま二人で潰れて バタンとベッドに倒れこむ。 まだ楓の中に入ったまま 両腕で 玉のような汗を全身に纏う楓を抱きしめる。 顔をこちらに向けさせ その口を吸い 舌をまた絡めて 楓のいい香りに包まれる。 こうやって お互いの愛情を貪り 俺たちはこれからも生きていく。 何も生み出さない行為を通し 二人でいる事を確かめ合い 抱きしめ 肌を重ね 辛さを乗り越え 喜びを分かち合う。 「高嶺さん。。。好きです。。。」 俺の想いを全て受け止め 楓は小さくそう言って目をつむり 返事も聞かず ゆっくりと眠りに落ちていく。 今日は朝まで眠るだろうか。 起きたら返事をしてやろう。 朝の日差しに そっと その大きな瞳を開ける 楓を見つめて 俺もお前が好きだよ。と。
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