震える

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結局人が死んでしまった。 また被害者が出てしまった。。 俺は何も出来ない。。結局誰も助けられない。 そう思って更に凹む。 それでもまだ俺は政友会の斎藤を尾行していた。 するとしばらくして斎藤が若い茶髪男と 接触するのを見た。 金を渡し斎藤はその場を足早に立ち去る。 茶髪男は携帯をその場で取り出して どこかへかけようとしていた。 俺は会話の内容を聞こうとそっと近づく。 こういう時小さい体は有効だ。 「・・ああ。俺だ。・・そうそうまたやるらしい。 ・・うん。そうそう。。 小さくて細くて色の白い子がいいらしいよ。。」 パーティーで集める女性の話だろうか。 「・・・・うん。それで金曜日。 そう。。ライブバーKENTOで。・・うん。  例のやつもたんまりらしいからさ。・・ ああ。人集めといて。 当日飛び入りもオッケーだから。・・ うん。じゃあな。」 そういって男は電話を切り歩き出す。 俺は追わず今聞いたことを手帳に書いた。 ライブバーKENTO 金曜 明後日だ。 きっと例のパーティーだ。 薬を捌いているかもしれないし 連続殺人犯との接点が見えるかもしれない。 急いで場所を調べなければ。 矢野は手帳をポケットに戻し署へと向かった。
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