1人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めるとそこは教室だった。
どうやら私は机に突っ伏してうたた寝をしていたらしい。
目の前には黒板の文字を消しているセーラー服の少女がいた。
そういえば、この子は私の親友だった。
「ねえ、もう帰ろうよ」
少女は言った。
私と少女は教室を出て、階段を降りた。
何にもならないおしゃべりをしながら階段を降りていく。
しかし、一向に下の階に辿り着かなかった。
ちらと隣の少女の方を向いたが、顔は黒く靄がかかっていて見えなかった。
何かがおかしいと思った私は、階段の手すりから一気に飛び降りる。
目が覚めるとそこは教室だった。
目の前にはこちらを見ているセーラー服の少女がいた。
このまま一緒に帰っては行けない。
そう思った私は、走って階段に向かった。
駆け下りようと足を出した時に、とん、と背中を押された。
深い深い暗がりに落ちていく中、やっとのことで顔だけ後ろを向ける。
そこにはセーラー服の少女がいた。
目が覚めるとそこは教室だった。
目の前には少女がいた。
少女の顔は、黒く靄がかかっていた。
私は椅子から立ち上がり、少女を押しのけた。
セーラー服の少女は悲しい顔をしながら私の首を絞めた。
意識が遠のいていく。
目が覚めるとそこは教室だった。
最初のコメントを投稿しよう!