第1章

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また、霧のかかった世界にやってきた。 「あれ?あれは須川さん?」 少し離れた所を女の人と楽しそうに話をしながら歩いている。 少しずつ近づきながら様子を伺っていると、霧がはれてきてはっきりと二人の顔が見えた。 それは、須川さんと同じ部署の田中さんだった。 もしかしてデート? 二人は付き合ってるの? 急に心がもやもやして、凄く切ない気持ちが一気に襲ってきた。 私、やきもちやいてる? 須川さんのこと、好きになってきているの? でも今までとは違う感情が出現しているのはあきらかだった。
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