prologue

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自宅の扉を開く。 どうせ誰も出迎えてくれないからノックや「ただいま」なんていいや。 バイト帰りの夜10時。机にポツンと置かれた晩ご飯が蛍光灯の明るさに照らされているのを見てため息が不意にでる。 椅子に腰掛け深呼吸。吸っては吐いての繰り返し。 机に置かれた晩ご飯を電子レンジで温め直し、その間に白ご飯をよそう。 40秒が経つと電子レンジから晩ご飯を取り出す。耐えられないほどの空腹感と疲労感で我慢できなくて味わうことも忘れて、がむしゃらに喉に運ぶ。
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