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愛してる!愛してる!愛してる?それともこれは同情?
その日以来哲也は会社に来なくなった。
休み始めて5日目、哲也が会社に出てきた。私は、彼の元気そうで全然変わっていない優しい笑顔を見て安心した。まるで待ち焦がれた恋人に会えたように喜んでいた。
私を見つけるなり、「その節は心配かけてごめんな。もうすっかり元気だよ。」
笑いながら力こぶしを作って見せた。
「少し痩せた?本当に大丈夫?無理しない方がいいよ。」
彼はにっこり微笑みながら「おう、引き締まったって言ってくれる?」
そう言って私の腕にピッタリ自分の腕をくっつけてきた。ドキドキした。
今まで軽口言ってただけだったのに何か哲也は本気度が増しているように思えた。
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