51人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
彼は、振動研究班に配属になった。私はCAD図作成班の為、仕事の接点はほとんどない。
しかし彼の机は離れているのに、パソコン越しに目が合う位置にある。
私は極力彼を見ないよう努めた。しかしふと見ると彼がこちらを見ているのか、よく目があう。
ほんとにまだ気があるのかな?まるで、忘れてたものを今思い出したように。
九州で結婚して幸せに暮らしているって同期達噂してたのに。
彼の私への視線は、ちょっと怖いくらいだった。
彼は、とても爽やかで、声がよく通る。オフィスでもどこにいるかすぐわかる。
ただでさえ、入ってきたばかりで目立つのに他愛もない会話でも大声で私に話しかけてくるから余計目立ってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!