第2章 テロリスト編

1/96
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ

第2章 テロリスト編

 目が覚めると見知らぬ部屋にいた。  そうか今日から異世界で生活するんだったな。学校か……うまくやっていけるだろうか。   「おい、ケッツ起きろー学校まで案内してくれる約束だろ? お前が連れてってくれないと、場所もわかんないんだからな」 「ふぁああ……わかりましたよぉもう、今日だけですからね? まだ勤務時間じゃないんですからもう……今日1日で通学路くらい覚えて下さいよぉ?」  昨日の夜ピザを食べ終わった後に、明日から通うセイクリッドウェルズ学園までの道案内や、基本的なこの世界での生活の仕方を教えてくれるよう頼んでおいた。  渋々ケッツも了解してくれたけど、本当に大丈夫かこいつ。 「朝飯は……何もないか。今日は我慢するしかないな」 「あたし朝は何も食べないからいいんですけどぉ、今日のお昼何もないなら、また出前取りますよ? 承認よろしくです。明日からお昼ご飯ちゃんと用意しておいてくれないと、明日も出前取っちゃいますからねぇ」 「毎日出前にされたら破産するだろ! てか外出れるなら自分で買い物行って来いよ」 「それは無理です。充電スタンドと魔法手帳から離れ過ぎると、体を具現化出来ないので、あたしだけじゃ買い物は行けないんですよぉ。だからエディ様は帰りにいつも、次の日のお昼ご飯を買って帰ってくれたんですよぉ。これからは旦那様のお仕事ですので、まぁしっかりやってくれぃ、よろしくー」 「ちっ……んじゃ帰りに何か買って帰るから食料品置いてある店もナビ頼むぞ」  本当にコストパフォーマンス悪いな。毎月契約金払った上に、使える時間帯も限られて、しかも食費もかかるなんて、こいつ何の為にいるんだ……存在意義あんのか?  もうこいつにイライラしても時間の無駄だな……。  でもやっぱムカつく。これからケッツにイラつくたびに点数付けよう。10点溜まったらお仕置き……どうしてくれようか。とりあえず1点。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!