【試し読み版】ガブリエラと死の舞踏

登場人物～プロローグ

・ガブリエラ・クロフォード
　クロフォード準男爵の一人娘。反抗期と思春期真っ盛りの少女。活発的で好奇心旺盛。習い事よりも外に出て遊びたい。従者であるシシクを連れて、ロンドンの怪奇現象を調査するのが趣味。

・シシク・サクラマ(桜間獅子吼)
　クロフォード家に仕えるヒノモト人の従者。ガブリエラの兄代わり兼警護として付き従う。面倒見の良い好青年だが、その出自は不明。左肩から腕にかけて、母子の唐獅子の刺青が刻まれている。

・エドワード・クロフォード
　最近、準男爵を賜った貿易商。内脂肪が気になる体型。巨万の富を得た新興ブルジョワだが、気が弱く娘にも甘い。従者である獅子吼のことは心から頼りにしている。

・ジェイク・マクナイト
　貿易商を営む男爵。エドワードの旧友。ガブリエラの憧れだが、既に結婚していて鴛鴦夫婦としても有名。

・ジェーン
　クロフォード家のハウスメイド。鉄面皮だが仕事はできる。獅子吼と反りが合わないというより一方的に噛みついてしまう。

・マリア
　クロフォード家のハウスキーパー。宙に花を飛ばしているタイプ。だがメイドをまとめる者としては中々のやり手。何かとガブリエラとシシクを甘やかしてる。