127人が本棚に入れています
本棚に追加
/230ページ
朱葉
綾瀬には三人のアヤカシがいる。
『長女』『次女』『三女』
続柄ではあるが、綾瀬の家では尊称である。
『長女』は一族の長。アヤカシを捉え理解、分解、構築。唯一道具を作り出せる力を持つ。
『次女』は占術。予言予知、過去未来、人物の運命を視ることが出来る。
『三女』姉妹の厄災と疫病をすべて受け持つ。そしてその穢れを呪いとしてうつすことが出来る。
アヤカシの力を得て繁栄してきた家。
よって異能の家系である。
現在『長女』の座は空席になっている。資格を持つのは『三姉妹』が視えること。
一代に一妖。三妖同時に視ることは出来ず綾瀬の家は三人の『姉妹』が支えている。
視えることは血筋ではなく、選ばれることである。
約定を交わし、一生を添い遂げる必要がある。
最初のコメントを投稿しよう！