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「いいよーね?なつき」
「いーよ」
はるも同じ歳のサークル仲間。はるは宗ちゃんの親友であることから、四人で集まることもあるので、ゆりに続き迷いもせず了承した。
宗ちゃんは「いーってさ。待ってるよ」と言うと、電話を切った。
「すぐ来るってさ」
「そうなんだ、お酒もっといるかな?」
「僕が買ってくるよ」
「ありがとう宗太郎」
「うん、お菓子は?いる?」
「うん、しびれる系が食べたいかも」
「了解。なつきちゃんは?」
「うーん、チョコ?」
宗ちゃんは「ははっまたか、了解」と笑うと“いってきます”と出ていった。
宗ちゃんはマメだ。
優しくて気の回る彼はそこそこモテる。
それなのに彼女を作ろうともせず、私たちと遊んでばかりいるから、時折不思議に思うことがある。
「なつきはよく甘いお酒に甘いものをおつまみにできるね?」
「そんなに合わないかなぁ……」
「合わないよ。全然わかんない」
「ゆりだって辛党すぎじゃない?」
「否定できない」
二人で“ぷっ”と吹き出した時、“おじゃまー”とはるがやってきた。
私もゆりも“早っ”と驚かないのは、はるの家がここから徒歩三分内の距離にあるから。
ちなみにはるも一人暮らしである。
私たちは“いらっしゃーい”とはるを迎えた。
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