君への確かな想い

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勇気を出したおかけで彼女との距離はぐんと近づいた。 意識をなくした時には驚いたが、彼女の心の暗さ、叫びを聞き出せたことはよかったと思っている。 彼女の恋人は想像以上にひどい男だった。 なんとなく、なつきの様子から恋人との関係は良好でないと長く怪しんでいた俺だが、真実を知り驚き、ひどい憤りを覚えた。 間違いなく男性嫌いは恋人のせいだ。 彼女が俺を選ばなくても恋人と引き離してやりたいと思うくらい、ひどい男と付き合っている。 だからどうしても別離させたい。 彼女の心も動き始めた。 恋人との接触を避けること。 連絡を絶たせること。 今、俺が手伝えることはその二つである。 もし彼女が恋人がダメな男だから違う男へ、と簡単に流れる女性ならいいが、なつきはそうでない。 現に彼女に告白はしたが、受け入れてもらっていない。 保留でもなく、今のところフラレているともいえる状況である。 なにより、彼女の心の傷は深い。 それでも俺を見上げる潤んだ瞳と、抱き締めた時の彼女の力強さを思うと、彼女を守るのがこれからずっと俺であればいいと願うところだ。
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